車を売却したら自動車税は戻ってくる?自動車税の還付について解説

車売却と自動車税

車の買取では「自動車税は還付される?」という疑問が湧きますが、ここでは車の売却で自動車税が還付されるかどうかを解説していきます。

車の売却で自動車税は還付される?

自動車税は売却では還付されず、抹消登録をした場合に限って戻ってくる制度になっています。

  • 一時抹消登録
  • 永久抹消登録


抹消登録は2種類あります。

一時抹消登録は、長期海外旅行などから長期間に渡って車に乗ることがない場合に利用される抹消登録です。車をスクラップにせず、登録を抹消するだけで手元に車は残したままとなります。

永久抹消登録は、登録を抹消して車もスクラップにする抹消登録であり、いわゆる廃車手続きというのはこちらの永久抹消登録が該当します。

基本的に車の売却では自動車税は戻ってきませんが、殆どの買取業者では買取価格に自動車税を含めているケースが多いです。

買取で自動車税が戻ってくる理由

自動車税はあくまでも抹消登録をした場合に戻ってくるわけですが、どうして車の売却でも自動車税を得られるのか気になるところですね。

これは買取業者のビジネスの都合であり、「車を売る人に自動車税の還付額を上乗せする」→「車を販売するときに自動車税の還付額を上乗せする」というのが分かりやすい例です。

基本的に車の買取や下取りでは、法的な観点からいうとこちらも車を受け取る側が抹消登録をする場合なら自動車税の還付が発生することになりますが、買取価格の内訳の決め方は自由ですね。

特に車を販売するときにどうしてその販売価格になるのかを内訳から細かく説明されることはなく、販売価格は一言に相場観です。車を買取する時に自動車税の還付も考慮しておき、販売する際にそれを上乗せしたところでユーザーにとっては分からないため、買取時は自動車税の還付を交渉していくのも有りです。

自動車税の計算方法

自動車税は「自動車税の年額」÷「12ヶ月」×「廃車手続きをした翌月から3月までの月数」で算出できます。

自動車税の年額は総排気量によって異なります。1リットル以下は年額33,900円なので、これを元に計算してみましょう。

例えば、3月までの月数が11ヶ月の場合、「33,900円」÷「12ヶ月」×「11ヶ月」=「31,075円」となり、100円以下は切り捨てなので「31,000円」が戻ってきます。

3月までの月数が0ヶ月の場合、これは還付額は0円、3月までの月数が1ヶ月の場合は2,800円です。

買取時に確認しておきたいこと

車を売却するときに自動車税もGETしたいなら、買取額の内訳をしっかりと見ておくことが大切です。

買取業者としては自動車税の還付額を上乗せしなければならない義務はないため、簡単にいうと良心的な業者を見つける必要があるということです。

買取額の内訳は交渉の際に聞くと教えてもらうことができますし、シンプルに「自動車税は含まれていますか?」と聞くのが早いです。また、廃車買取の場合は法的にも自動車税が発生するため、事故車などを売却するならしっかりと確認するように努めましょう。

まとめ

自動車税はあくまでも抹消登録する際に発生するため、買取や下取りから車を売却するときは発生しません。しかし、買取や下取りから車を売却する場合でも、多くの買取業者は自動車税も考慮して買取額を決めているため、そうした業者の元で車を売れば少しはお得に売却できることがあります。

また、自分で車を抹消登録する場合も、抹消登録する月によって自動車税の還付額が変わるため、4月を境に新年度あたりで車を抹消登録するほど還付額が高くなります。いつ抹消登録をしても自動車税の還付額が同じではないため、ここも合わせて覚えておきたいポイントです。