事故車の定義とは?車を売るなら知っておきたいポイント
2018年08月30日
カテゴリー車買取のポイント
中古車の売却を検討なさっている方のなかには、自分の車が事故車に該当するかどうかわからない方が少なくありません。
事故車とは、自動車公正取引協議会や日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会などの団体が正式に定義しているものです。
その定義について正しく理解することで、自分の車が事故車に該当するか否かが判断できます。
骨格部分に損傷を負ったことのある自動車はすべて事故車
事故車とは、単に交通事故を起こして損傷した車をあらわす言葉ではありません。交通事故に限らず、何らかの原因で自動車の骨格部分にあたるフレームに損傷を負った車のことです。
また、修復歴がある車も事故車です。修復歴とは、過去に骨格部分を修復した経験のことを意味します。
現時点でその損傷が残っているかどうかは関係なく、骨格部分に損傷を受けて、損傷部を交換または修理した経歴のある車も事故車に該当します。
具体的に下記の部分を損傷して修理したことのある車はすべて事故車です。
- フレーム
- ダッシュパネル
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ラジエータコアサポート
- ピラー
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
- ルーフパネル
これら車の骨格部分に該当する箇所に損傷がある車はもちろん、修復したことがある場合には、事故車として査定を依頼しましょう。
どうしても事故車は中古車よりも売却価格が安くなります
事故車は車種に関わらず、どうしても普通の中古車よりも売却価格が安くなる傾向にあります。これは、いま現在の自動車の状態に関わらず、事故車である以上避けられないことです。一度事故車に該当するような傷害を負った車は、修復してもずっとそのダメージが残ってしまうからです。
いま現在は自動車の修復技術がどんどん向上しているため、事故車であってもお金をかければ中古車と見分けがつかないレベルにまで修復できます。
しかし、見た目は修復できても、中古車と同じような形で走らせることは困難です。
具体的には、しばらく走らせているときしみやヘタリ、異音などの症状がすぐにあらわれます。
査定士がいじわるで安く買い叩いているのではなく、事故車の買取価格が安いだけの理由があるということです。
自分の車が事故車か確認してきちんと申告しましょう
事故車を査定する際には、きちんと事故車として申告する義務がある点に注意が必要です。中古車を売却している方のなかには、義務があることを知らず、普通の中古車として査定に出してしまっている方も少なくありません。
また、なかには自分の車が事故車に該当することを知らないで査定に出しているケースも存在します。
特に、もともと中古車として購入した自動車に多いトラブルです。普通の中古車として購入したつもりであっても、下取りに出したらもともと事故車だったということもあります。
事故減価を発行しておけば安く買われるリスクが減ります
買取業者のなかには、事故車を不当に安く買っている悪徳業者も存在します。さきほど申し上げた通り、事故車は普通の中古車よりも安く買い取られているものです。一方で、いくら事故車でも適正な相場というものがあり、その相場に見合わないような低価格で買われてしまうリスクがあります。
このようなトラブルを避けるために、中古車業界の査定協会は、適正な減額のガイドラインである「事故減価」という評価証明をおこなっています。
あらかじめ証明書を発行しておけば、不当に安く買われるリスクを減らすことが可能です。
まとめ
事故車は普通の中古車よりも安く買われるものです。しかし、そんな事故車にも適正価格があります。事故減価証明を発行するほか、一括査定サイトなどで信頼できる買取業者を探して、不当に買い叩かれるリスクを減らしましょう。